実は多くの人が間違っている?よくある歯磨きの間違いを解説
2025/03/20

こんにちは。船堀(東京都江戸川区)の歯医者、ライフケアデンタルオフィスです。
多くの方は、日常生活の中でほとんど無意識に歯磨きをしているのではないでしょうか。
そのため、知らず知らずのうちに間違った方法で歯を磨いてしまっていることが多いのも事実です。
歯磨きは、正しい方法を知って実践することが、その後の口内環境に大きな影響を与えます。
そこで今回は、ありがちな歯磨きの間違いやそのリスク、正しい歯磨き方法について解説します。
よくある歯磨きの間違い
研磨剤入りの歯磨きを毎日使用している

研磨剤入りの歯磨き粉を毎日使用するのは、多くの方が陥りやすい間違いの一つです。
研磨剤は、歯の表面の着色や歯垢を取り除くのに役立ちますが、長期的かつ頻繁に使用することで、歯表面のエナメル質を傷つける可能性があります。
エナメル質が削れてしまうと、象牙質が透けて見えるようになることで歯の黄ばみが増したり、知覚過敏になったりする原因になります。
研磨剤入りの歯磨き粉は、週に1〜2回程度の使用にとどめて、それ以外の時は何も使用せずに歯を磨くか、フッ素を主成分とする歯磨き粉を使いましょう。
しっかりと力を入れて歯を磨いている

口内の汚れをしっかり落としたいがために、つい力を入れて磨いてしまう方も多いのではないでしょうか。
強い力で磨くことで、しっかりと磨けているように感じるかもしれませんが、実はそれは誤解です。力を入れすぎると歯ブラシの毛先が開き、効率的に歯を磨くことができません。
また、エナメル質や歯ぐきを傷つける要因となり、知覚過敏や歯ぐきの後退を招くリスクもあります。
歯ブラシの毛のやわらかさを気にしていない

硬い毛の歯ブラシは、一時的には口内をすっきりさせるものの、長期的には歯ぐきの退縮やエナメル質の摩耗を引き起こすリスクがあります。
適度に柔らかい毛の歯ブラシは、歯ぐきを優しくマッサージしつつ、しっかりと汚れを落としてくれます。
必要に応じて歯科医師や歯科衛生士に相談しつつ、自分の歯ぐきの状態に合わせて歯ブラシを選ぶようにしましょう。
毛先が開いたら歯ブラシを交換している
歯ブラシの交換時期は、毛先が開いてきたタイミングだと考えている方は多いかもしれません。
しかし、その時点ではすでに歯ブラシは劣化しており、もともとの清掃力を失っています。
また、毛先が開いた状態でブラッシングを続けると、歯垢を十分に取り除くことができず、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。
歯ブラシは毛が開く状況まで使い込む前に、1〜2ヶ月を目安に定期的に交換するようにしましょう。
オーラルケアに使用しているのは歯ブラシのみ
「歯磨きさえしていれば、オーラルケアは十分にできている」と誤解している方は少なくありません。
しかし、実際には歯ブラシだけに頼るのは十分なオーラルケアとはいえません。
歯と歯の間に溜まった食べかすや歯垢は、ブラッシングだけでは取り除くことは難しいためです。
デンタルフロスや歯間ブラシも使い、歯磨きでは取り除くのが難しい箇所の汚れもしっかり落とすようにしましょう。
歯磨き粉をたくさん使わないと磨いた気がしない
歯磨き粉をたくさん使わないと磨いた感じがしないという方も多いかと思います。
しかし、実は歯磨き粉は豆粒大ほどの少量で十分です。大量の歯磨き粉を使用していると、泡立ちがよくなりすぎてしまい、十分に磨けていないうちに歯磨きを終えてしまう恐れがあります。
歯磨き粉の使用量は少量にとどめ、丁寧なブラッシングを心がけるようにしましょう。
食後すぐに歯磨きをする
特に酸性の食べ物や飲み物を摂ったあとは歯のエナメル質が一時的にやわらかくなっており、このタイミングで歯を磨くとエナメル質が削れやすく、歯が黄ばみやすくなったり、虫歯のリスクが増すこともあります。
食後は、まず水や口腔洗浄剤で口をすすぎ、少なくとも10分から15分程度待ってからブラッシングを開始しましょう。
電動歯ブラシを過信している

電動歯ブラシは便利な道具ですが、それだけに頼るのはよくありません。
電動の動きに任せていれば十分なブラッシングができていると考える方は多いですが、手で磨くときと同様に、適した角度で時間をかけることが必要です。
歯ブラシを水で濡らしてから歯を磨く
歯ブラシを水で濡らしてから歯磨きを付けることが習慣になっている方は多いですが、水で濡らすと歯磨き粉が早く溶けて泡立ちが早くなるために、ブラッシング時間が短くなってしまうことがあります。
それにより磨き残しが起こりやすくなるため、歯ブラシを濡らすのはおすすめできません。
また、水でぬらすことで、歯磨き粉に含まれる成分が作用を発揮する前に流れてしまう可能性もあります。
間違った歯磨きのリスク
「知覚過敏」の状態になることがある

過剰な力で歯を磨くと、歯を覆っているエナメル質が削れてしまうことがあります。
その結果、冷たいものや甘いものを摂取した際に痛みを感じるようになる「知覚過敏」の状態になることがあります。
また、エナメル質が損なわれることで、虫歯になりやすくなったり、歯の黄ばみが強く見えるようになったりというリスクもあります。
歯ぐきが下がる

歯ぐきの退縮は、歯周病の症状のほか、歯ぐきに負担をかける行為が続くことでも起こります。
これは歯根が露出する原因となり、歯根が露出すると、知覚過敏や虫歯の進行リスクが高まります。
歯ぐきを傷めないように適度な力でブラッシングをし、健康な状態を維持することが重要です。
正しい歯の磨き方

歯ブラシは、ペンを持つように軽く持ちましょう。力を加えすぎずに優しく磨くことで、歯面や歯ぐきに対し無駄な負担がかかりません。
また、一つひとつの歯に対し、少なくとも20回は円を描くようにブラッシングしましょう。この際、歯の側面や上部、歯と歯ぐきの境目など、全方位を丁寧に隅々まで磨くことが大切です。
磨くタイミングについては、まずは起床後に、寝ている間に繁殖した細菌を落とすためにブラッシングを行いましょう。
食後は、特に糖を含む食事を取った後には欠かさずに行うことが、虫歯予防につながります。
そして就寝前にも、丁寧にブラッシングを行うことで、夜間の菌の繁殖を抑制しやすくなります。これに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを日常的に使用することも大切です。
まとめ
普段何気なく行っている歯磨きにも、見落としがちなポイントがたくさんあります。
知らず知らずのうちに間違った方法で続けていた方は、歯磨きの方法を少しずつでも改善して、健やかな口腔環境を維持していきましょう。
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