虫歯治療
当院では、なるべく削らない、神経を抜かない治療を前提として治療を行っております。
特に非可逆的な治療(歯を削ったり、神経を抜くなど)の際には、本当に削ったり抜いたりしなければいけないのか、考えてみていただければと思います。
「虫歯治療のため、歯を削らなければならないと言われた。」
「歯の神経を抜かなければならないと言われた。」
「歯を抜かなければならないと言われた。」
こんな時、先生に聞いてみてほしいのです。
「削ったり、抜いたりせずに治療は出来ないのかどうか?」
「削ったり、抜いたりした場合、治療の選択肢にはどのようなものがあるか?」
「その選択によって治療した歯の将来はどうなるのか?」
「いい歯医者」であれば、これらの質問に対して、丁寧にわかりやすく時間をかけて説明してくれるはずです。そして納得のいかないまま、いきなり歯を削ることはないでしょう。
お口の健康はとても重要です。「歯医者は治療さえしてくれれば良い」と思わず、ぜひ納得のいく歯医者を探してみてください。
経過観察(削らない治療)
虫歯になったからと言ってすべて治療が必要なわけではありません。
歯は、自然な状態で管理できるのであれば、無理に削る必要はありません。例えば、進行を止められる虫歯であれば、削らずにきちんとケアすることで、維持することが可能です。
虫歯の原因について解決することが出来ればこのような保存的な治療も可能になります。
1.初診時、歯と歯の間に小さな虫歯があります。 |
2.約1年後、変化はみられません。5年、10年と経過を追い、変化がなければ治療の必要はありません。 |
歯髄保存療法(歯の神経を残す治療) 症例1
治療前 1.歯の神経にまで到達している大きな虫歯があります。 |
治療後 2.虫歯を慎重に取り除き、歯髄を保護するためにMTAセメントを充填しました。歯髄保存療法から14ヶ月経過、現在のところ良好です。 |
歯髄保存療法(歯の神経を残す治療) 症例2
治療前 1.不自然な歯の形をしており、うまくお手入れが出来ない状態で、治療後再度むし歯になっている状態でした。 |
治療後 2.それまであった自然な歯の形態に戻し、お手入れしやすい環境を整えました。 |