【症例】削らない虫歯治療
虫歯になってしまったら歯医者で治療が必要だとは思ってはいないでしょうか?
実は小さな虫歯であれば治療(歯を削る)をしなくても良い場合は多く存在します。
その虫歯が進行性か、非進行性かで判断されます。
判断基準としては、虫歯の大きさ・深度、虫歯の原因「プラーク」のコントロール状態、糖質の摂取頻度、唾液の分泌量、フッ素使用の有無などが挙げられます。
これらは精密な検査や十分な問診によりわかる事であり、治療前の診査診断がとても大切であることをお伝えしなければなりません。
一般的にレントゲン撮影はパノラマレントゲン(ぐるっと回る装置)で行われることが多いのですが、この方法では小さな虫歯を発見することは出来ません。
より細かく虫歯の状態を把握するにはデンタルX線撮影が必要で、虫歯の診断にとても重要な役割を果たします。

デンタルX線撮影18枚法
このような細かいレントゲン写真は馴染みがないかもしれませんが、全て歯がある方なら少なくとも14枚、必要に応じて18枚の撮影が必要になります。
虫歯の好発部位である歯と歯の間はこの撮影方法でしか発見が難しい場所であるため、この方法でレントゲンを撮らなければ発見が遅れたり、見落してしまう事に繫がります。
では実際にはどのような状態なのか、症例を見ていきましょう。
症例① 下前歯の虫歯 52歳男性
![]() 初診時レントゲン写真 |
![]() 約1年後のレントゲン写真 |
症例② 上前歯の虫歯 42歳男性
![]() 初診時レントゲン写真 |
![]() 約1年後の約5年後のレントゲン写真 |
症例③ 下奥歯の虫歯 50歳女性
![]() 初診時レントゲン写真 |
![]() 約5年後のレントゲン写真 |
このように虫歯であっても状態が維持されるのであれば治療の必要はないと私たちは考えます。
そして、もし10年後、20年後も変化がなければ治療の必要はなかったと気付かせてくれるでしょう。
歯は一度削ったら二度と元には戻りません。
小さな虫歯であっても安易に治療せず、適切に診査診断を行うことで歯を守ることが出来るのです。
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