口内炎ができやすい人とは?特徴や予防法を解説

      2024/07/10

気づいたらできている口内炎。一週間から10日程度で自然と治っていることが多いものではありますが、その間は会話や食事のたびにストレスを感じるかと思います。

「治ったと思ったらまたできる」「口内炎がよくできる」という方の場合、日常生活にも支障が出るのではないでしょうか。 そこでこの記事では、口内炎ができやすい人の特徴や治療法、予防法を解説します。

口内炎とは

口内炎は、口の中の粘膜にできる炎症の総称です。
一般的によく見られる口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれるものであり、そのほかにウイルス性口内炎、カンジダ性口内炎、アレルギー性口内炎などの種類があります。

 

口内炎ができる原因

アフタ性口内炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、粘膜にできた傷や免疫力低下が原因になると考えられています。
口の中の粘膜はとても傷つきやすいため、歯でかんでしまったり、歯ブラシや箸が当たったり、熱い食事をとったりといったささいなことでも細かな傷ができます。
その傷から雑菌が入ることで、炎症が起こるとされています。

そのほか、ウイルス性口内炎はヘルペス・手足口病・はしかなどのウイルス、クラミジアや梅毒、淋病などの性感染症が原因となって起こります。

カンジダ性口内炎はカンジダというカビの一種が、アレルギー性口内炎は薬物や歯科金属が原因となって起こる口内炎です。
また、喫煙をしている方の場合は、タバコの熱やそれによる乾燥によって粘膜が白く変色し、一部が赤い斑点となるニコチン性口内炎を患うこともあります。

 

口内炎ができやすい人の特徴

睡眠が十分にとれていない

日々十分に睡眠がとれていて規則正しい生活ができている人は、口内炎ができにくい傾向にあります。
それに対し、睡眠不足の方や日々の睡眠時間や就寝・起床時間が不規則な方は、口内炎ができやすいという傾向にあります。

 

栄養バランスが偏っている

「口内炎を早く治すためにビタミンをとる」という方も多いのではないでしょうか。
実際に、ビタミンやたんぱく質が不足している状態は口内炎ができやすいといわれています。
外食ばかりの方や、バランスのいい食生活をしていない自覚がある方は注意が必要です。

口内炎を予防するために特に意識してとりたい栄養素はビタミンB2であり、これは脂質の代謝や皮膚や粘膜、髪などの再生に役立つビタミンです。
レバーや卵、納豆、うなぎ、カレイ、アーモンドなどに多く含まれています。
また、免疫機能の維持や皮膚の抵抗力の増進に役立つビタミンB6もおすすめです。
ビタミンB6は、にんにくやささみ、バナナ、カツオやマグロなどに含まれています。

 

ストレスや疲れがたまっている

ストレスや疲れがたまっている状態は、免疫力の低下につながります。
それにより口内炎が発症しやすくなります。

また、ストレスにより歯ぎしりや食いしばりがひどくなり、口の中の粘膜を刺激して傷を作ってしまう場合もあります。

 

正しく歯磨きができていない

正しく歯磨きができておらず、歯垢や歯石がたまっている状態は、口腔内に雑菌が多く繁殖している状態です。
そのため、粘膜にできた傷口から雑菌が入りやすく、口内炎をできやすくしてしまいます。

また、歯を磨く力が強すぎたり、歯ブラシを持つ角度がよくなかったりすると、口の中の粘膜を傷つけてしまいます。
できた傷口から雑菌が入り込み炎症を起こしてしまうため、そういった意味でも正しく歯を磨けていない状態は口内炎ができやすくなります。

 

唾液の分泌量が少ない

唾液の分泌量が少なく口内が乾燥していると、粘膜が傷つきやすくなります。
唾液の分泌量が少なくなる要因としては、ストレスや喫煙、口を開ける癖などがあります。
また、年を重ねるごとに唾液の分泌量は減っていきます。

 

歯並びが悪い

例えば八重歯などが飛び出している場合、口の中の粘膜を傷つけやすくなります。
また、歯並びの悪さが原因で口を開けたままにする癖がある場合も、唾液量の減少と口腔内の乾燥により口内炎が発症しやすくなります。

 

合わない入れ歯や詰め物・かぶせ物を使っている

同じ場所に頻繁に口内炎ができるという場合、入れ歯や詰め物・かぶせ物が合っていない可能性があります。
合わない入れ歯や補綴物により、粘膜が擦れたり、かんでしまったりといったことが起こりやすくなるためです。
これらが原因の場合には、歯科医院で入れ歯や補綴物を修正してもらう必要があります。

 

そのほかの病気を患っている

別の病気の症状の一つとして、口内炎ができる場合もあります。
具体的には、自己免疫疾患の一種であるベーチェット病・シェーグレン症候群・全身性エリテマトーデス、免疫力低下が起こる糖尿病などが考えられます。

一度に複数の箇所に口内炎ができたり、頻繁に繰り返したりする場合にはこれらの病気の可能性が考えられますので、「口内炎だから」と侮らず、一度歯科医院で診てもらいましょう。
また、いつまでたってもよくならない場合、口内炎ではなく口腔がんの可能性もあります。

 

口内炎の治療法

かみ合わせの検査

口内炎を歯科医院で治療する場合、いくつかの方法が考えられます。
主に行われるのは、ストロイドの軟膏薬や貼付剤です。
患部に塗ったり貼ったりすることで、口内炎の改善を促します。

口腔内の衛生環境に問題がある場合には、歯石取りやクリーニング、ブラッシング指導を行う場合もあります。

また、入れ歯や詰め物・かぶせ物が合っていない場合には、粘膜を傷つけないようにそれらの調整を行います。
そのほか、痛み止めやうがい薬、抗生剤の処方、レーザー治療を行うこともあります。

 

口内炎の予防法

口内炎をできにくくするためには、生活習慣に気を付けることが大切です。
口内炎の原因となる不規則な生活や食生活の偏りを減らし、健康的な生活を心がけましょう。

また、できるだけ粘膜に刺激を与えないことも重要です。
辛いものや熱いものを控える、優しく歯磨きをするなど、できるだけ粘膜に傷を作らないように気を付けましょう。

 

まとめ

デンタルインタビュー

口内炎は多くの方が経験するものであり、できたからといってわざわざ歯科医院に足を運ぶ方は少ないかと思います。
ただし、頻繁にできる場合や長引いている場合には、口内炎を作りやすい原因やほかの病気がある可能性もあります。
気になる場合には早めに歯科医院を受診しましょう。

 



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