あなたは何を「目的」に歯医者に行くのでしょうか?

私たちは、大きく「2つの目的」があると考えます。
一つは「お口の中の問題解決」のため。
もう一つは「将来の自分の健康に対する投資」のためです。

今回は、2つ目の「将来の自分の健康に対する投資」とはどういうことなのか。それが、未来にどう影響するのか考えてみたいと思います。

歯医者に行っても問題は解決しない

多くの日本人はお口の中に何かしらの問題を抱えています。
なぜなら、お口の中の「病気」や「病気の予防」についての正しい知識が伝わっておらず、それを教育する機会も十分に用意されていないからです。

これは大きな問題で、責任は私たち歯科医師にあると、私は考えます。
まず、教育のひとつの機会は「親」なのですが、その「親」が「子」に適切に教育できる十分な知識がある人は、そう多くはいません。また、学校で教育すべきだという考えもありますが、「適切に教育できるか」と考えると、同様に十分とは言えないでしょう。

歯医者は治療以外にも「教育」という役割がありますが、それもうまく機能していません。
病気には原因があり、それが解決されることなく治療しても、また同じ問題が起こります。「教育」が十分に提供されてないために、自分で自分の口の中を守る「予防」がしきれず、一時的には解決されたように見えても、病気が再発し、根本的な問題は解決しない。
結局は、「歯医者のあり方」に問題があるのです。

あなたの将来についても考えてくれる歯医者を選ぼう

「歯医者のあり方」にはどんな問題があるのでしょうか?

多くの歯医者は、患者さんの「痛い」「詰め物が取れた」「入れ歯が合わない」「噛めない」「虫歯の治療をして欲しい」といった訴えに応じて、治療を提供します。
この一見何の問題もないような対応ですが、このあり方に問題があるのです。

歯医者は、「痛い」のであれば、「なぜ痛くなったのか?」「痛みの原因は何なのか?」「また、同じように痛くならない様にするためにはどうしたらよいのか?」さらには、「お口の中のことで困ることなく一生涯、健康的に生活するにはどうしたらよいのか?」を、患者さんと一緒に考える必要があるのではないでしょうか?

「予防」とは「将来の自分の健康に対する投資」

最近、「予防」という言葉や、考え方が広く周知されてきたように思います。
まさにこの「予防」が「将来の自分の健康に対する投資」なのです。
従来、歯医者は「何かあったら行く所」であり、治療してもらい、問題が解決したら終わり、また何かあったら行く所でした。

しかし、この負のサイクルでは様々な問題を起こしながら、少しずつ歯が失われ、将来健康的な生活が出来なくなってしまうことが、明らかになってきました。そこで、病気の原因について理解し、原因から解決し、問題を繰り返さないようにするといった「予防」という考え方が生まれました。

何か問題が起こってからではなく、問題を起こさないために適切に「予防」を提供してくれる歯医者に通う。この考え方こそが、将来の自分への投資となり、豊かな生活を可能にするのだと私は確信しています。

歯医者の選び方で、未来が変わるのです。

(歯科医師:中山俊太郎)