船堀（東京都江戸川区）の歯医者なら ライフケア
デンタルオフィス
Life Care Dental Office

こんにちは。船堀（東京都江戸川区）の歯医者、ライフケアデンタルオフィスです。

舌で歯に触れた際に、歯の表面がザラザラしていると感じたことはありませんか。
歯の表面がザラザラする原因はさまざまあり、このザラザラを放置すると、虫歯や歯周病といったより深刻な口腔疾患に発展する恐れがあります。
今回は、歯の表面がザラザラする具体的な原因や、滑らかにする方法について解説します。

歯の表面がザラザラする原因

歯垢・歯石

歯の表面がザラザラする代表的な原因は、歯垢と歯石です。
歯垢は、口腔内の細菌が食べかすを栄養に増殖することで歯の表面に形成される、白っぽく粘着性のある膜です。
形成初期であれば歯ブラシによるブラッシングで除去できますが、放置すると唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して硬くなり、歯石へと変化します。
歯石は歯垢より硬く、表面が粗いため、さらに強いざらつきとなり、歯垢の付着を促進します。
色は黄色や茶色、場合によっては黒っぽく、通常の歯磨きでは除去できません。
固くなった歯石は、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。

摩耗

歯の表面の摩耗は、長期間にわたる機械的な力によってエナメル質が徐々に削られることで生じます。
主な原因としては、間違った歯磨き方法があります。硬すぎる歯ブラシや強い力でのブラッシング、研磨成分が多い歯磨き粉の使用は、摩耗が進みやすくなります。
さらに、歯ぎしりや食いしばりも摩耗の要因です。
継続的な摩擦により、歯の咬合面が平らになったり小さな傷が生じたりして、ザラついた感触になります。
また、硬い食べ物や氷を頻繁に噛む習慣も、微小な傷を作り歯の滑らかさを損ないます。

着色汚れ

着色汚れは、最初は歯の表面に付着するだけですが、時間が経つと歯に浸透して表面におうとつを作り、ザラザラとした感触の原因になります。
主な原因は、コーヒーや紅茶、赤ワインなどに含まれるタンニンやポリフェノール、カレーやソース、ベリー系の果物など色の濃い食品です。
さらに喫煙習慣がある場合、タバコのニコチンやタールが歯に強く付着します。
これらの物質は粘着性が高く、通常の歯磨きだけでは取り除きにくく、長期間蓄積すると歯の表面を覆う厚い膜となり、ザラザラ感を引き起こします。

初期虫歯

初期虫歯は、虫歯菌が作る酸によって歯の表面のカルシウムやリンが少しずつ溶け出すことで始まります。
この段階では、歯の表面に白い斑点（ホワイトスポット）が現れ、ザラつきを感じることもあります。
見た目や感覚の変化は小さいため気づきにくいですが、早めにケアを行えば進行を防げます。

歯の表面のザラザラが引き起こすトラブル

虫歯

ザラザラとした歯の表面は、虫歯の発生や進行を促進します。
滑らかな歯は細菌や食べかすが洗い流されやすいですが、表面に微細なデコボコがあると汚れが蓄積しやすくなります。
特に歯と歯の間や歯ぐきとの境目など、元々清掃が難しい部位では、歯の表面が粗くなることで虫歯のリスクが高まります。

歯周病

歯の表面が粗くなると、歯垢が付きやすく、また落としにくくなります。
歯垢は細菌のかたまりであり、歯周病菌が含まれています。
これらの菌が作り出す毒素や酵素が歯ぐきに炎症を引き起こし、歯ぐきの腫れや出血の原因となります。
さらに炎症が進行すると、歯を支える歯槽骨や歯根膜にも影響が及び、歯のぐらつきや喪失につながります。

口臭

歯の表面がザラザラしていると、口臭の原因となる細菌が増えやすくなります。
さらに、ザラつきにより唾液による洗浄作用が十分に働かず、汚れが残りやすくなることも口臭悪化の一因です。
定期的な歯科医院でのクリーニングや丁寧な日々のブラッシングで細菌の温床を減らし、口腔内を清潔に保つことが、虫歯や歯周病を予防するためにも口臭を悪化させないためにも大切です。

黄ばみ

ザラザラした歯の表面は、着色汚れが付着しやすく落としにくいため、黄ばみが進行しやすくなります。
微細なおうとつに色素が沈着し、時間とともに変色が目立つようになります。

知覚過敏

歯の表面がザラザラしていると、知覚過敏が発症・悪化しやすくなります。
これは、エナメル質が摩耗や酸蝕で薄くなると、内側の象牙質が露出しやすくなるためです。
象牙質には神経につながる細い管が多数あり、冷たい・熱い・甘い・酸っぱい刺激が直接伝わることで、痛みを感じやすくなります。

歯の表面を滑らかにする方法

歯石除去

歯石除去は、ザラザラとした歯の表面を滑らかにし、口腔内の健康を保つための基本的な処置です。
歯科医院では、歯石を効率的に取り除く超音波スケーラーと、細部を丁寧に磨き上げる手動スケーラーで歯の表面をしっかりとクリーニングします。
定期的な歯石除去は、歯の表面を滑らかにするだけでなく、歯垢をたまりにくくし、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
特に口内トラブルがない場合には、3〜6か月ごとに歯石除去を受けるようにしましょう。

日々のセルフケア

歯の表面を滑らかに保つためには、日々のセルフケアが欠かせません。
丁寧な歯磨きを日々行うことで、歯垢の蓄積を防ぎ、清潔な口内環境を維持できます。
硬すぎる歯ブラシの使用や強い力での歯磨きは、歯の表面を傷つける原因になるため、普通からやわらかめの堅さの歯ブラシを選び、力を入れずに丁寧に磨くようにしましょう。
また、食生活の改善でも、歯の表面の健康を保つことができます。糖分の多い食品や飲料は控え、間食の回数を減らすようにしましょう。
さらに、噛みごたえのある食品を取り入れることで唾液の分泌が促され、歯の表面を自然に洗浄する力を高めることができます。

フッ素塗布

フッ素塗布は、歯の表面を強化し、再石灰化を促す予防的な処置です。
定期的に行うことで、初期虫歯の進行を抑えたり、知覚過敏の症状を和らげたりすることができます。
家庭では、フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を併用することで、歯科医院でのフッ素処置の作用を長く保つことができます。

まとめ

歯の表面のザラつきは、虫歯や歯周病、口臭、黄ばみ、知覚過敏など、さまざまな口腔トラブルのリスクを高めます。
歯石除去や定期的なメンテナンスで蓄積した汚れを取り除き、正しいセルフケアを習慣化することで、歯の表面の滑らかさを保ち、口内トラブルを予防しましょう。