笑った時に見える歯ぐきが気になる!ガミースマイルの治療法について解説

      2024/10/10

こんにちは、船堀(東京都江戸川区)の歯医者、ライフケアデンタルオフィスです。

「笑った時に見える歯ぐきの範囲が、人より広い気がする」
「歯ぐきが露出するのが嫌で、口を大きくあけて笑えない」

そのようなお悩みがある場合、ガミースマイル治療で悩みが軽くなるかもしれません。
ガミースマイルの原因や治療法、リスクを説明します。

 

ガミースマイルとは

ガミースマイルとは、笑った時に歯ぐきが大きく露出してしまう状態を指します。
笑った時に見える歯ぐきの露出範囲ごとに「ロースマイル」「アベレージスマイル」「ハイスマイル」と分類されることがありますが、ハイスマイルに分類される状態が、ガミースマイルと呼ばれる状態です。

ハイスマイル・ガミースマイルでは、唇と歯の間に、歯ぐきが3mm以上見えています。
それに対しロースマイルは前歯の25%以上が唇で隠れている状態、アベレージスマイルは前歯が75%以上見えており、かつ歯ぐきが見えている範囲は3mm未満の場合を指します。

ガミースマイルは、その程度やお顔全体の印象によってはチャームポイントとなることもあります。
しかし、中にはコンプレックスになってしまう方もいらっしゃいます。
そのような場合には、原因に応じた治療を受けることが、コンプレックス解消のための選択肢となります。

 

ガミースマイルの原因

筋肉
上唇は、上唇挙筋と呼ばれる筋肉により上に持ち上がるようになっています。
これは左右の小鼻のわきから上唇までをつなぐ筋肉です。この上唇挙筋の力が強いと、必要以上に上唇が持ち上がってしまい、歯ぐきの露出範囲が大きくなることがあります。
また、このように上唇挙筋がガミースマイルの原因となっている場合には、年齢を重ねて筋力が低下すると、ガミースマイルも気にならなくなることがあります。


上唇が薄い方の場合にも、ガミースマイルになることがあります。
これは、歯ぐきを覆い隠せるほどの厚さが唇にないために、歯ぐきが見えてしまう範囲が広くなるためです。


上あごの骨が大きかったり前に出ていたりと、過剰に発達していることもガミースマイルの原因になります。
上あごが過剰に発達する原因は先天的なものと後天的なものに分けられ、先天的な要因には遺伝があります。
後天的な要因としては、口呼吸や舌癖などの悪習慣、成長不足や成長期の食生活などが挙げられます。
また、ガミースマイルの原因が上あごの過剰発達の場合には、ガミースマイルに加えて「出っ歯」であることがほとんどです。


ガミースマイルの原因が、唇や歯ぐきではなく歯にあることもあります。
例えば、歯のサイズが小さい場合や生えている位置が低い場合です。
また、上あごや歯のサイズに問題はなくても、前歯が前方に突出していることで歯ぐきが広く見えてしまうこともあります。

歯ぐき ガミースマイルの原因としてあまり多いほうではありませんが、歯ぐきの過剰発達が原因となっていることもあります。
歯ぐきが歯に覆いかぶさるように発達したために、結果的に歯ぐきの露出範囲が大きくなってしまいます。

 

ガミースマイルの治療法

上唇粘膜切除術

上唇を持ち上げる筋肉の力が強い場合に選択肢の一つとなるのが、上唇粘膜切除術です。
これは、上唇と歯ぐきの間の粘膜を切除し縫合することで、上唇を上がりにくくする手術です。
上唇挙筋の強さが原因でなかった場合には、作用が長続きしない可能性があるため、事前に原因をしっかりと検査することが大切です。

 

ボトックス注射

筋肉の働きを一時的に弱めて唇が持ち上がらないようにするのが、ボトックス注射によるガミースマイル治療です。
外科手術を必要とせず、一回の治療時間も数十分ほどですが、数カ月から半年で作用が切れるため、持続させたい場合には定期的な通院が必要となります。

 

歯肉整形(切除)

歯肉整形は、歯ぐきが過剰に発達している場合や歯ぐきの形が不ぞろいな場合などに、歯が自然に見えるように歯肉を切除する治療法です。電気メスやレーザーを使って行われます。
後戻りしやすいというデメリットがあるため、歯冠長延長術やセラミック矯正と併用して行われることの多い治療法です。

 

歯冠長延長術

歯冠長延長術は、歯を支えている歯槽骨の高さや幅を整えることで、歯の見える範囲を整える治療です。後戻りはしにくい治療法ですが、処置後に痛みや腫れなどが出ることがあります。

 

セラミック矯正

セラミック矯正は、セラミックの人工歯を天然歯の上からかぶせることで、大きさや長さを整える治療です。ガミースマイルの場合には、歯の長さや大きさが不十分な場合に歯肉整形などと合わせて行われます。

 

矯正治療

歯ぐきや上唇挙筋ではなく、前歯や上あごが前方に出ているためにガミースマイルになっている場合、ワイヤー矯正やマウスピース矯正でかみ合わせを正しい位置に戻していきます。
矯正治療のため、治療期間はほかの治療法よりも長く、治療費も高額になりますが、重度のガミースマイルにも対応が可能です。

 

ガミースマイル治療を行う、見た目以外のメリット

ガミースマイル治療には、見た目以外のメリットもあります。
まず、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる点です。
歯や上あごが前方に出てガミースマイルになっている場合、口の開け閉めがしにくく口を開きがちになるため、口内が乾燥しやすくなります。汚れや細菌を洗い流してくれる作用を持つ唾液の量が減るために虫歯や歯周病のリスクが高い状態ですが、治療することでこのリスクを減らすことができます。

また、口内の乾燥は口臭の悪化にもつながるため、ガミースマイル治療で乾燥を防ぎやすい口内環境に整えることは、口臭の改善にも役立ちます。

 

ガミースマイル治療のリスク

上唇粘膜切除術や歯冠長延長術といった外科手術では、術後に痛みや腫れ、出血が起こる可能性があります。
また、歯肉整形や歯冠長延長術で歯の露出範囲が増えると、知覚過敏を引き起こすことがあります。
治療法やガミースマイルの程度によってもこれらのリスクの可能性は変わりますので、治療を受ける際はメリットだけでなくデメリットやリスクについてもしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。

また、ガミースマイル治療後は、治療した箇所の歯磨きは優しく丁寧に行うこと、運動やアルコール摂取などは一時的に控えることなどの注意事項を守るようにしましょう。

 

まとめ

ガミースマイルの原因は複数あり、それによって適する治療法も異なります。
原因に沿っていない治療法だと、思うような結果が得られなかったり、後戻りの可能性が高くなったりしますので、気になっている場合にはまずは一度診察を受けることをご検討ください。

 



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