当院では、従来から院内感染予防対策を重要にとらえ、取り組んでおります。
院内における対策
■受付
- 患者さんの来院時にアルコールでの手の消毒
- 患者さんの体調の確認、検温の実施
- 飛沫感染防止のアクリル板の設置
- 重症化リスクの高い患者さんを配慮したアポイントの調整
- アポイントの間に換気、消毒作業を実施
- 患者さんの接触部位の消毒(手すり、ドアノブ等)

■待合室
- ソーシャルディスタンスの実施
- 個室の待合室の設置

■トイレ
- アルコール消毒液の設置
- 使用後の清掃・消毒
- 使用についてのご案内
■院内の清掃
- 専門清掃員によるクリーニング(1週間に1度)
- アルコールによる床の清掃
- 土足エリア、診療エリア、トイレの場所ごとに清掃用具を分別

■診療室
- 診療台専用のタオル、アルコールで消毒
特に診療台の頭部はアルコールガーゼも用いて汚れをしっかりと拭き取る - 診療ごとに診療台、椅子、洗面台を消毒
- マイクロスコープなど、すべての使用機材の消毒作業
- 直接、患者さんに触れる器具の滅菌(滅菌できない器具の個別使用、ディスポーザブル化)
- スタッフの感染防護対策(グローブ・マスク・ゴーグル・フェイスシールド等の使用)

■その他
- 施設内の換気
- 施設内の適切な湿度管理
- スタッフの体調管理の徹底
器具の消毒・滅菌の5ステップ
当院では、検査や治療に使用するすべての器具に対して滅菌作業を行っています。
滅菌できない器具は、使い捨て(ディスポーザブル)か、その患者さん専用の物を用意して、治療が完了するまで消毒・管理し、使用しています。
①薬液消毒
血液などのタンパク質を溶解、消毒する。

②水洗
肉眼で見えるすべての汚れを中性洗剤を使用して水洗する。
この作業で病原性のある細菌やウイルスの大部分を除去できる。


③機器による洗浄
・超音波洗浄
水洗では取りきれない汚れを、機器を使って除去します。
・内部洗浄
タービン・コントラ(歯を削る器具)などの内部に入った汚れ(血液等)を、専用の機器で除去します。


④乾燥
乾燥専用のタオルでふき取った後、エアーガンで残った水分を飛ばし、乾燥させることにより滅菌効果を上げます。

⑤滅菌
十分に乾燥させた後、専用の機器を用いて滅菌します。(99.9999%の細菌やウイルスを除去)滅菌する器具の形状によって滅菌器を使い分けます。
・スタンダードな滅菌器(Nクラス)
ピンセットやスケーラー(歯石をとる器具)などを滅菌する機器。
単純構造な物の滅菌に使用します。
・ハイグレードな滅菌器(Sクラス)
タービン・コントラ(歯を削る器具)などを滅菌する機器。
複雑構造の物の内部まで滅菌できます。

